日本のデフレマインドがひどすぎる

 

昨日、妻と話していたところ、妻の友人でご主人の駐在に同行してジャカルタに住んでいる女性が「日本の物が安い。ジャカルタより安いんじゃないか」と言っていたという話を聞いた。

日本に来る外国人旅行者が増えているという話題が出だしたころから、その影で日本の物価が安い、という話をいろいろなところで聞いたり、読んだりしていた。

自分が見ていても、日本の物は安い。まずは食事が安い。牛丼の例がよく出されるが、それ以外にも東京で普通にレストランに入ってランチ1000円未満というのはおそらく他の先進国の首都に比べるとずっと安い。例えばニューヨークで着席でゆっくり食べれるレストランにランチで入って、チップまで払ったら20ドル払っても普通だと思う。

これはユニバーサルスタジオジャパンで執行役員をやっていた森岡さんの本に書いてあったことだが、テーマパークの入場料も安い。東京ディズニーランドの入場料が1日7400円。これに対してカリフォルニアのディズニーランドは平日が97ドル、週末は110ドルする。先日カリフォルニアに行った時はシーワールド(という水族館型のテーマパーク)でも90ドルした。

ビジネススクールの授業料はさらに格差があって、例えばグロービスの大学院の2年間の授業料の合計が約300万円。一方でUCLAのビジネススクールの2年間の学費は約8万ドル(880万円)。

さらに僕が一番嫌なのは、僕の関連業界で、スクールとかセミナーとか学び系のイベントの会費が安すぎることである。セミナーやワークショップで大半のものが3000円とか、もっとひどいものだと1000円とか、安売りして自分で自分の価値を下げている人たちが多すぎて、まともな値付けをしようとする僕のような人間が「ぼったくり」みたいに見られてしまう。

 

日本はもうずっと前から「デフレだ」と言い続けていて、アベノミクスで物価を上げようと頑張っていたけれど、思ったような結果は出ていない。マクロ経済学的には通貨供給量が増えれば物価が上がるということだったのだけど、実際には市場で値付けをする人々が誰も強気の値付けをできなかったということだ。

強気の値付けができないのは、消費者がケチだから。

消費者がケチなのは企業が賃金を上げないから。企業の業績は以前に比べればずっと好調なのに、それを従業員に全然還元していない。

そして賃金が上がらないことが消費者の財布の紐を固くし、また元に戻る、という悪循環。

 

企業もケチで、消費者もケチで、お互いがお互いにお金を払わないから、どちらも儲からないという悪循環のケチケチ経済である。

 

僕はそんなケチケチ経済の経済圏には入っていたくないので、意識的に消費のレベルを上げていこうと思う。そして自分が提供しているサービスの価格も上げていく。今でもすでに周りから「結構いい値段しますね」と言われることが多いが、そういう「もうちょっと安くしてよ」的なメッセージには耳を貸さないことにし、価格とクオリティを上げ続ける。

 

というわけで、これを見た経営者の方は値上げと賃上げを考えてみてください。