選挙が気持ちわるい理由

 

衆院選が近づいてきているので、「選挙が気持ちわるい理由」について考えてみた。

選挙で誰に(どの党に)投票するか、というのを我々(国民)はどうやって決めているのだろうか。勝手にレベル分けして考えてみた。

 

1.人から言われて決める

なんらかの所属組織から「我々は今回○○を応援する」と言われ、自分の意思とは関係なく投票する。

 

2.感情で決める

投票を好き嫌いで決める。候補者の見た目とか、知名度とか、握手をしたからとか、演説がうまいからとか、そういうイメージで決める。

 

3.政策で決める

党や候補者が掲げている公約やマニフェストを読み、そこから彼らの政策を理解して決める。

 

(おまけ)お金で決める

これは違法だが、どこからかお金とか物が流れてきて(もしくはお金が流れてくる約束をされて)投票先を決める。

 

僕が知らない世界もあるので他にもあるかもしれないが、概ね普通の人が投票先を決めるのは上のうちのどれか、もしくは組み合わせで決めているのではないか。

これらは僕の経営者/戦略コンサルタント的な視点からいうと全部「ダメな決め方」である。3.の政策で決める、もアウト。実は選挙の気持ちわるさは、意識高い人が「政策で決めるべき」と言っているところにあるとすら思っている。

なぜ政策で投票先を決めるのもアウトなのか。それは政策(公約やマニフェスト)が「やろうとしていることを言っている未来の話でしかない」からである。

 

議員を選ぶというのは言い換えれば「採用活動」である。我々が普段、企業で採用をする際、それが新卒であろうと中途であろうと、「候補者が何をやりたいと言っているか」で採用を決めるわけではない。志望動機を聞いたり、入社したら何をしたいかは聞くこともあるが、おそらくその情報は採用を決めるにあたり2~3割くらいの比重しかない。それは我々が「志望動機などいくらでもきれいなことを言える」ということを知っているからである。

 

では、我々は普段採用活動で何を見ているのか。

 

我々が見ているのは候補者の「過去の実績や成果」である。新卒だったら履歴書をもらい、学生時代に何をやったか、どんな経験をしてきたかを聞く。(ある経営者は「モノづくりがやりたいと言ってくる学生には、学生時代に何を作ったか聞く。本当にモノづくりが好きなら、何かを作った経験がないとおかしいから」と言っていた。)中途採用だったら職務経歴書をもらい、どんな会社でどんな実績を残してきたかを聞く。

 

選挙が気持ち悪いのは、この「過去の実績や成果」が軽視されているところにある。候補者や政党の実績を考えて投票している人もいるかもしれないが、提供されている情報は極めて少ないか、主観的である。

 

選挙では政党や候補者の過去の実績をもっと見るべきである。2期目以上の候補者ならこれまでの議員活動でどんな法案を出し、議会でどんな発言や質問をしたか、という情報を出す。新人の候補なら立候補前の経歴でどんな実績を残したかを情報として提供する。マスコミは「どこの政党が勝ちそうか」などという開票すれば結果が出ることを一生懸命予想していないで、各政党や候補者がこれまでどんな活動をし、どんな実績を残してきたかを客観的に報道すべきである。

そうしてくれれば、僕は他党のスキャンダルについて質問するような議員には絶対に投票しないし、見た目ばかりで内容のない人にも投票しない。逆に地味でも実績を残した候補を選ぶだろうし、新人でも議員として活躍してくれそうな過去の実績を持っている人を選ぶだろう。

 

続きはまた書きます。