思考におけるアウトプットの重要性

 

昨日、思考停止しないためにはインプットが重要でそのために行動をすべき、と書いた。それに対してBCGの先輩の八十川さんから「そして、近くの誰かにアウトプットしてみる。BCGでは「人の頭を使う」って呼んでましたよね」というコメントをもらった。

おっしゃる通りでインプットと同様にアウトプットは重要である。インプットとアウトプットとどちらが重要か、と考えたくなるかもしれないが、それは「自動車にとってガソリンとエンジンとどちらが重要か」と言っているようなもので、どちらが欠けても前に進まない。

八十川さんの指摘も含め、アウトプットが重要な理由は以下の3つくらいかと思う。

1.仮のアウトプットをすることで、何をインプットしたらよいか想定できる

多くの人はインプットとアウトプットだったら「インプットが先」というイメージがあるのではないか。実は、インプットする前に仮のアウトプットを作っておいたほうがインプットの質が上がり仕事が早い。例えば、できるコンサルタントはプロジェクトが始まる前に、プロジェクトの最終プレゼンテーションのストーリーラインを作っていたりする。その仮のアウトプットを本番アウトプットにするための情報を取りに行く。このやり方を仮説思考ともいう。ここで作るアウトプットは仮のものでしかないので、想定外のインプットが出てきたらアウトプットを修正する柔軟性が必要。

2.アウトプットすることで考えがまとまる

「考えをまとめてからアウトプットする」のではなく「アウトプットすることで考えがまとまる」。何かを考えようと思ったら、頭に浮かんだことを、順番も抽象レベルもバラバラでよいので紙やホワイトボードにどんどん書いていったほうがよい。そのアウトプットがまた自分に対するインプットになって考えがまとまってくる。

3.誰かにアウトプットすることでフィードバックをもらえたり、一緒に考えてもらえる

八十川さんのコメントが指摘したのはこの部分かと。誰かにアウトプットをする、つまり今考えていることを説明すると、その考えに対してフィードバックがもらえたり、一緒に考えてもらえる。コンサル業界ではこれを「人の頭を使う」という(あと、なぜか僕がいたコンサル会社では「フィードバックをもらう」とは言わず、「インプットをもらう」と言っていた)。

このときのアウトプットはなるべく早く、完成度が低い(粗い)状態で行ったほうがよい。完成度を高めてから、と考えるとアウトプットが遅くなり、修正も遅くなり、最終的な完成も遅れる。この、不完全なアウトプットにフィードバックをもらうという考え方は製品やサービス作りでも同じで、完成度が低いまま試作品を作り誰かに見せることで、それに対するフィードバックをもらえる。これを「プロトタイピング」という。

昨日は「インプットするために行動が必要」と書いたが、アウトプットも同じで「アウトプットするためには行動が必要」。話す、書く、作る、という行動をすると、アウトプットとインプットのループが生まれ、思考はどんどん進化していく。やってみてください。