渋谷のハロウィンに金のにおいがしない理由

 

渋谷の公園通りの坂の上に住んでいるので、駅前のスクランブル交差点やセンター街は駅から自宅への帰り道である。

ハロウィン当日であった昨日はセンター街奥のドラッグストアに洗剤を買いに寄って帰ったので、ハロウィンの人々と一緒にセンター街を歩くことになった。

渋谷センター街が朝の駅のホームのようになって、ちょっとずつしか歩けない。それくらい人が多い。今年はハロウィン当日が平日だったのでまだ少しは歩けたが、休日と重なった年は混雑を抜けるのに30分くらいかかった。

このハロウィンの大騒ぎなのだが、人がたくさん集まっているのにあまり金のにおいがしない。なぜか。

まず第1に、こんなにたくさん人が集まっても、渋谷の飲食店や小売店で受け入れられるキャパシティは限られている。集まった人数はすごいのに、街には普段の盛り上がってる週末程度しかお金が落ちていないと思われる。

第2に、路上での消費もほとんどない。食べ歩きしている人もあまり見ないし、何かを買っている人も見ない。つまり多くの人がただ来て、歩いて写真を撮って帰っているだけのように感じる。

第3に、着ているコスチュームにもそれほどお金がかかっているとは思えない。テレビやネットでは仮装している人ばかりのように見えるが実際は仮装していない人やワンポイントだけの人も多い。

第4に、盛り上がっているのは主に20代の人たちで、たくさんお金を持っている層には見えない。

ハロウィン当日に限らず、10月になってからコンビニやスーパーでたくさんハロウィンパッケージのお菓子などを見たし、飲食店でも紫やオレンジのメニューを置いていたりしたけど、売り手が無理やり盛り上げようとしている感が透けて見えて、全然欲しいと思わなかった。

クリスマスには物欲、食欲、性欲を感じさせる要素がたくさんある。豪華な食事、洋服、パーティー、ケーキ、ワイン、プレゼント。みんな「クリスマスだから」と自分に言い訳をして消費を楽しむ。一方でハロウィンには「仮装」と「カボチャ」のイメージしかない。パレードをやっているところもあるけど、参加料でもとらない限り、人が歩いただけではお金は生まれない。消費者にお金を使う口実と必然性が与えられていない。(ディズニーランドは良いと思う。人が来るだけで入場料が落ちるから)

世のマーケターはハロウィンの売り方をもっと工夫したらいいと思う。渋谷の商店街にはハロウィンは祭りの一種として路上販売を可能にし、来た若者に食べ物、飲み物、雑貨の類を売りまくって欲しい。